ガンダム年輪理論:日本テレビNews Everydayでガンダムについてコメント

 ガンダム・フロントやザク豆腐などで、ガンダムへの関心が高まってるせいでしょうか。ガンダムについてコメントしました。使われたのは、ガンダムのブームがファミリーやカップルにまで拡大しているという一番無難なところでしたがw

 中野晴行さんのマンガ市場の理論で、「年輪理論」というのがあります。これは当初、マガジンやサンデーを読んでいた少年たちが、ほとんど落ちこぼれることなく、そのまま成長を重ねてもマンガの読者として市場に居続ける(それに適応したマンガ雑誌やマンガ本が供給される)。また新しい世代も取り込める、というものですね。

 これと同じことがガンダム市場にもいえて、79年からのファン層がほとんど退出せずにガンダム市場にいて、それがまた新しい層(21世紀では女性層やファミリー消費も開拓)を取り込んで、樹の年輪のようになっていると思います。それがここまでガンダム市場が大きく成長した主因でしょう。しかもマンガ市場と違うのは、マンガの方の最古参の層が団塊の世代であり、この層が今後マンガ市場から退出するとともにマンガの相対的な規模の縮小が予想されます。対して、ガンダムの第一世代は団塊世代以後で、その大きさも決して大きくない。つまり年輪の核の部分がマンガに比べて大きくなく、新しい層と大差ない規模です。

 つまり今後予想される生物学的に退出必至の層(といっても団塊世代の10数年下なのでまだまだ生物学的退出はかなり後ですが)と新しく入ってくる層の新陳代謝がうまくいきそうだということです。つまりガンダム市場は国内でみると人口減少・高齢化に比較的強いと思われます。

 ここら辺今後も考えてみたいと思います。