最近読んだマンガ2011その4

 今年も最後の最近読んだマンガ2011ですが、最近もっともよかったのは、やはりエンキ・ビラルの『モンスター』(完全版)。これだけ重厚感と芸術性にあふれたコミックもないでしょうね。いま「芸術性」とか書いたけど、それがまさに「芸術」をSF風味に素材にするとこんな近未来の暗黒神話ができるのか、という感じの面白さがこのBD(バンドデシネ:フランス風のマンガの呼称)にはありますね。文句なしに最近読んだマンガでは頭ひとつでてます。

 今年読んだマンガの中で最も好きなマンガが、水城せとな氏の『失恋ショコラティエ』。もうダントツであるw

失恋ショコラティエ 4 (フラワーコミックスアルファ)

失恋ショコラティエ 4 (フラワーコミックスアルファ)

 『グラゼニ』(原作:森高夕次、漫画アダチケイジの各氏)も良作。なんといってもプロっていいなあ、と思わせます。どの分野でもプロには共通するものがある。だからこのマンガはあったかいw

グラゼニ(2) (モーニング KC)

グラゼニ(2) (モーニング KC)

 大橋裕之氏の『シティライツ』。これは好きだなあ。意外とといっては失礼だけど心温まる漫画でもある。今年度でも気に入ったマンガのひとつ。

シティライツ(1) (モーニング KC)

シティライツ(1) (モーニング KC)

 綺麗な絵とタンパクなストーリーラインで、まったりしちゃうのが鶴田謙二氏の『冒険エレキテ島』。

冒険エレキテ島(1) (KCデラックス アフタヌーン)

冒険エレキテ島(1) (KCデラックス アフタヌーン)

 ほかにもいろいろ読んだけど(『ブラックジャック創作秘話』とか)、ま、このへんで。

最近読んだマンガ2011その3http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20111113#p1
その2http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20111023#p5
その1http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20111020#p3