民主党「リフレ研究会」の記事

 さてケネーの続きでも書いたり、今日から始まる講義の再チェック……と思ってブログを開けたら、山形さんのHPが更新されてたのでそれを読んで驚いた。

http://cruel.org/other/rumors2009_2.html#item2009092801

たとえば今日、あのダジャレしか能のない AERA を立ち読みしていたところ、なんでもあの民主党の中に金融畑の連中がたくさんいて、そいつらが「リフレ研究会」なるものを作って、そこが日銀のクビを締め上げて 2% のインフレを目指させるという政策をうちだして、それを菅直人に説明して云々と書いてあったように読めてしまったんだが、あのバカであほで経済のイロハもわかっておらず、為替介入しないと宣言すること自体が為替に対する政治的な影響であることも知らず、モラトリアムとかバカなことを言い出し、予算執行を平気で止め、できもしないくせに二酸化炭素四割減なんかを約束してみせる民主党なんかがそんなことをするわけがないどころか、そんなことを思いつくやつすら一人たりともいるわけがないので、どう考えてもこれはぼくの目がおかしくなったか幻覚

 すごい! ついにそんな研究会が民主党内にできて、それで民主党幹部に政策変更を訴えてくれたのか! しかも「リフレ研究会」ってそのままでそれも好印象。まるで僕たちが立ち上げたみたいじゃないか。

 と喜んでリンク先に飛んで行った。
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090928-01-0101.html

 同じような状況が経済全体で起きているのだ。
 そこで、鳩山首相の側近であり、旧東京銀出身の小沢鋭仁環境相は昨年、「リフレ研究会」なるものを党内にひっそりと立ち上げた。「リフレ」とはマイルドなインフレで物価下落をとめる金融政策で、持ちかけたのは意外なことに道路問題の追及で忙しいはずの馬淵澄夫氏。元財務官僚の大串博志氏らも参加した。だが「日銀にインフレターゲット政策をのませ、2%程度の物価上昇を起こすのが民主政権の課題です」と刺激的に話す識者の勉強会に招かれた当時代表代行の菅直人氏は一言、
「非常に面白いが、民主党の言っていることとすべて逆じゃないか。急に逆はできないよね」

 うん? 小沢さんに、馬淵さんに、大串さんって……このリフレ研究会って……

さて「幻覚」でもなかったが、また山形さんが民主党の政策を自粛するという必要もないと思うのだが、反面で、この記事で一番、僕が注目した管氏の発言。いままで記事でいう「デフレ音痴」だと思ってきたが、むしろ党是の印象がこれで強まった。

 ところで他の福山議員だとか初当選の金融畑の人たちは思いっきりリフレとは関係なくむしろそこらへんの認識どうよ、と突っ込むべき人たちで、そこらへん記事を丁寧に読んでおいてください。

 あとはこの記事のいいところは、それはなんといっても民主党の命運が財政政策と金融政策の動向にかかっていること。特に金融政策について政権与党が事実上の日本銀行を放置していることが今後、ますます同党の命運を左右するでしょう。しかもそんなにその状況は遠くないよ。だって財政政策完全に二周遅れにわざわざしたし、機動的なはずの金融政策はG20で内需振興せまられても知らん顔だから。