芹沢一也他編著『経済成長って何で必要なんだろう?』

 ご本頂戴しました。どうもありがとうございます。以下はtwitterに書いたつぶやき。表現がぶっきらぼうなのは「おじさんのひとりごと」のため。許されたし。

 半分まで読んだ。これは経済学的思考に慣れてない人がどう思うかだね、これ読んで。僕は赤木、湯浅氏を納得させることは別にどうでもいいことで、むしろそういう作業はするべきではないとさえ思っている。むしろこういう飯田、湯浅、赤木的な発言を知らなかった人たちが本書を読んで、飯田的思考=経済学的思考の一部分を納得してもらうことが重要なんだろうね。あとしょうがないことだけど、岡田さんと飯田さんとの対談部分が既知のことが多く(ふたりの昔話も含めてw)、ここが退屈なのかほかの読者にも面白いのかその温度が僕にはわからないこと。あと「戦後日本経済思想の源流と足枷」とあるけれども、「経済成長」が嫌いとか重視するべきではないとか、というここでいう「戦後経済思想」の「源流」は、昭和恐慌期よりもはるかに昔からあり、それは生産政策対分配政策という枠組みで明治末からあったものなんだよね。本書の成長で格差や貧困をふっとばすという飯田的立場は生産政策で、他方で湯浅・赤木の立場は分配政策かな? むしろ立岩氏がそのものかも。例えば清算主義も実は生産政策的立場で、やはり成長で貧困と格差をふっとばすことを考えていたわけで。本当にすべてふっとばすわけだけど 笑

 あと差別化をしなくちゃいけないわけで 笑。「あなたもニューケインジアンですか?」の問いには、正直に「違います」と答えよう 笑。

経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)

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