ジェイムズ・バカン『真説 アダム・スミス』

 ご本頂戴しました。どうもありがとうございます。ゼミのサブテキストにしようかと思い少し読んでますが訳はうまいですね。原書を読んだときも気になったんですが、欧米系の知識人が書くとよくあるのですが(意外と専門的な学史家はしないのですけど)かなり豊かな修辞や歴史的な引用がある格式の高い調子ですね。それをこなれた訳文で読めると思います。学生にはその豊かな修辞と格式ある表現自体を把握することが勉強になるでしょうね。

 巻末の堂目さんの解説はご自身の主張の要旨なんですが、バカンの本はやはり簡略化した伝記ですので、スミスの経済思想を掘り下げる手段として有益ですね。

 アマゾンの表示がアクセス集中でなかなかできないのでまた後で補います