副都心線関係


 う〜、ドバイ関連のNHKスペシャルの番組を見逃したんだけど再放送とか予定なさそうで困ったなあ。どなたか録画してませんか(そして僕にダビング頂戴 これだと怒られるのかな? じゃあ録画したのを友達と仲良く家で私的視聴します 笑)。


 それはさておき話はもっとミクロ?に、副都心線の話題。

池袋“臨戦態勢” 副都心線開通まで1週間、百貨店が呉越同舟
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200806070050a.nwc

 日本の新聞社サイトはリンクが切れたり移動するかもしれないのでいつまで続くかわからないけれども、副都心線開通で、東京ー埼玉住民で東上線西武池袋線住民が華麗に池袋をスルーしてしまって(現状でもここ10年ほどで2割ぐらい乗降客数が減少している)、新宿、澁谷さらには東京南部に顧客を奪われてしまい、池袋が空洞化する危機感。そこでライバルの東武西武百貨店が組んで地域振興、というよくあるネタです。しかし池袋の空洞化=スラム化はあるかもですね。ただし池袋はその「スラム化」ゆえにサブカル都市として地域間分業に生き残る可能性があるかも。だいたい70年代の池袋って文芸座に代表されるようにサブカル系の文化地域だったし、その対抗で西武ブックセンターのセゾン文化もでてきたわけで、「スラム化」が即地域文化の衰退とはかぎらないかもしれない。

 最近した仕事の中で、この営団メトロで配布しているフリーペーパーの『メトロミニッツ』という媒体でのインタビューがあるんですが、それも副都心線開業について増田悦佐理論、コウェン文化の経済学、僕の見解の三者をブレンドして、非常に気持ちのいいお仕事をさせていただけました。インタビューアーが受け上手な人で近年で一番快調に=想像力だして喋れた。

 今月の20日に『メトロミニッツ』はでるんですが、ちょうどリニューアル第一号ですね。

http://www.tokyometro.jp/free_paper/index.html

 あとよく郊外文化で「ファスト風土化」とかいうけれどもそれは本当に一面にすぎずはっきりいえば非定住者の視点にしかすぎない。昨日とりあげた速水さんの本でも冒頭に言及されているけれどもそのファスト風土化自体のもたらす文化の普遍性の効用はあるから。しかも江戸以来の文化資本がどう現代と接点をもたらすか、なんてファスト風土化論者はほとんど触れてない(=だって文化資本の理解にはやはりその地域にいないとなかなかわからない)。埼玉県民のディープな経済・社会文化資本副都心線というインフラの拡張によってどう東京圏の文化に影響を与えるかも最近考えることです。