範云涛『やっぱり危ない!中国ビジネスの罠』


 献本いただく。ありがとうございます。


 ラサ暴動のニュースが世界中に伝わるなかで、「チャイナリスク」がこれからさまざまな形で喧伝されるだろう。一部のネット社会では「それみたことか」と喜ぶ風潮さえあるが、しかし実際にこの隣の大国が社会・経済的にリスクを有することはまた日本社会にとっても見過ごしにできない厳しい帰結をもたらすだろう。


 本書は題名から安易に想像するような「チャイナリスク」の徒な喧伝の書ではない。むしろあまたある「チャイナリスク」の事例を紹介しつつ、そのハードルを日本企業がいかに超えていくべきかを指し示す実践的な提言の書ともいえる。題名から安易に推し量れない深い内容をもつ点、まさにどこかの誰かの本と同じで、講談社B!Z仲間としてもきわめて親近感がある(^^)/。