『ニッポンの恥』(山形浩生「格差社会本のバブル」)、『エコノミスト臨時増刊』(高橋洋一:サブプライム関係)


 知人のオオガラスさんに教えられて近所の本屋へ。残念ながらエコノミストの方は在庫がなくそのうち読むかもしれない。


 山形さんの論説は「格差」問題の大半が景気の悪化の帰結。格差社会本の多くがなんかへんてこなもんが多い、というのをいくつかの本を素材にして批判的に検討を加えたもの。実際にニート論批判は山形さんが数年前にブックガイドで始めたときから本格化した記憶があるので、この論説はこの間の格差社会本バブルへの総点検となっている。わかりやすく面白い。山口瞳を引用しているところが興味をひいた。