なにが彼(彼女)を嫌韓・嫌中に?


 ちょっと体調が悪い田中です(毎度ですがw)。とはいえなんとか今月中に福田論だけでもあげたいと思ってはおりますが。


 『クーリエ』の最新号での山形浩生さんの『エコノミスト』解読コーナーを読むついでに、毎号ですがついつい他の記事も面白く(今月はなんといってもパリス・ヒルトンの出獄インタビューとクルグマンのシッコ論ですか)購入してしまいます。



 山形さんコーナーのテーマは、最近、経済系ブログでも話題になっている「テロリストになる理由」を扱った記事の紹介でした。これにネットがかなり関わっているのではないか、というものです。詳細は同記事を読んでいただきたいのですが、興味深いのは山形さんがそれを嫌中・嫌韓といったナショナリズム的心情に適用していることです。嫌韓・嫌中のネット効果説とでもいうのでしょうか。


「過激なイデオロギーの魅力というのは、世間の常識とはちがう見方をオレはしているんだぜ。おまえらより深いことを知っているんだぜ、という、いわゆる「中二病」的なポーズを可能にしてくれることにもあるからだ」

 
 この「中二病」(含む嫌中・嫌韓病)への対抗ワクチンは、ネットではなく、現実にあるのでは? というのが山形さんの見る方向です。しかしどんなことをすればいいでしょうかね? 僕の経験で申し訳ないんですが、リアル体験はやはり重要で、ネットでの観察や文章ではわからないことが多く得ることができますよね。例えば最近では、と学会とか(笑)、小野耕世さんや生boxmanさんに会ったりすると、それだけで自分のもの(人)の見方が変ったり相対化されるので、なるべくネットとリアルの照らし合わせは意識的にしないとだめかもしれませんね。ああ、僕こうみえても人のいいおっさんなので 爆 そのうち証明兼ねてオフ会しますよwww


 ところでテロリストの方ですが、もう知っている人も多いでしょうが、以下の新刊がそろそろ日本でも入手可能ですね。

What Makes a Terrorist: Economics and the Roots of Terrorism (Lionel Robbins Lectures)

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