いまさら気がつきました(http://homepage.mac.com/flosfr399bc/BusinessEthics/AdamSmithsMistake.pdf)。原著者は別な異世界を漂流中(というかもともと経済学の方が彼には異世界なわけですが)。懐かしい11年も前になりましたか。
- 作者: ケネスラックス,Kenneth Lux,田中秀臣
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1996/04
- メディア: 単行本
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この種の定常社会系経済論の理論的基礎は、過少消費論(いまでいう長期構造デフレ論)と帝国主義的国際貿易論(「帝国」とか国際間不平等論とか)が組み合わさったものです。長期構造デフレと「帝国」(アメリカ中心の不安定な経済レジーム≒いまだと新ブレトンウッズ体制)への対処として、定常状態社会は要求されてくるというわけです。ここでこの定常状態社会論と例えば東アジア共同体論や大東亜共栄圏論などとの議論の持ち出し方の類似性を指摘するのは簡単だと思いますが。