たぶん最後から二番目か三番目の経済学(授業)


 学科再編が決まってるので「経済学」という講義をもつのもそう何クールもないだろう。大学教員もサラリーマンである以上、仕方がないとはいえ、かなり寂しいものではある。


 で、さすがにそろそろ後期授業開始(とはいえ来週からと書くと大いに顰蹙を買いそうだがその分、夏季休業がはじまるのが人並み以上に遅いのだよ、明智くん)である。その前に学校訪問があるわけでそこも頑張る今週になるわけだが。


 で、後期の「経済学」のテキストをいろいろ考えてみたが、自前のものではいきなり経済論戦もなかろうから、いままで10年以上教えていてもっとも学生の理解がよかったのは、以下の本であった。今年はこれの新版を使う予定。スティグリッツは教える方は楽しいのだがいまいち学生にうけがよろしくない。一つには練習問題が難しいんがあるのだろう。マンキューの方はわりと簡単なものが多く練習問題中心に講義を組むと学生が自分で考えてくれているのがわかる(=その意味で本文と無理なく連動している)。


 それに記述があっさりしているのもいい。スティグリッツの方は微妙に彼の価値判断が入っている箇所が多いのが練習問題を解く上で余計なものになっているといえるのかもしれない。まあ、隔年で両者を交互に使っているわけだが。


 ちなみに教科書を購入していただくのもいただかないのも自由である。

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

 実はまだこの新版の方に目を通していないw wっている暇はないので今日はこれを読むつもりである。


(補記)ちなみに今期をマンキューにしているもうひとつの楽しみは、昨年、帰省する留学生に頼んで、今年のために中国語のマンキュー『経済学原理』をゲットしてあること(ススティグリッツのもある)。留学生がやはり多いのでこれがあると何かと便利。下は中国語版の表紙画像

 さらに本家は第4版がでている模様。これも一応チェックしとかないと。

Principles of Microeconomics

Principles of Microeconomics


 ちなみに昔は一年に週1こま → 次に半期週2こま →現状、半期週1こまに。これはかなりきついね、正直。結局、マクロよりもミクロ中心にならざるをえないのよね。