猪瀬直樹さんブログ

 猪瀬直樹事務所の方から猪瀬さんがブログをやっていることを教えていただく。なかなか興味深く相変わらず辛辣な批評精神旺盛だと思った。

http://www.inosenaoki.com/

 ところでいまはもう10年近く前だけど(そんなに昔か! と驚く)、僕は猪瀬さんたちと一緒にメールマガジン日本国の研究をやっていた。そのとき何冊か一緒に本もそのメールマガジンの内容を基に作成した。いまでもなかなか面白いラインナップである。要するにいまに至る時論の基礎を、このメールマガジンで「修行」したのである。そのときの経緯は何度かこのブログでも触れたので書かないが。以下はそのときのラインナップ。アマゾンではほとんど品切れである。

日本病のカルテ 一気にわかる!デフレ危機

日本病のカルテ 一気にわかる!デフレ危機

日本病のカルテ 一気にわかる!住宅金融公庫廃止論

日本病のカルテ 一気にわかる!住宅金融公庫廃止論

一気にわかる!特殊法人民営化―日本病のカルテ

一気にわかる!特殊法人民営化―日本病のカルテ

一気にわかる!空港の内幕―日本病のカルテ

一気にわかる!空港の内幕―日本病のカルテ

労作:日本語版「マクロ経済学再考」

 最近やたらとネットがヒートしてきたのはそもそもこのIMFのブランシャールたちの論文に原因があるかもしれない。日本でも話題になり政府内でも読まれてる(らしい)。そして世界各地でこのペーパーをめぐって論議が重ねられている。これからのマクロ経済政策の枠組みを考える重要な基礎文献であることは間違いない。

 内容的にはそれほど難しいものではなく読めば完結した知識を得ることができる。ただしもしこれを読んで基本的な理解に欠けると思われた方は、安易に他のネット情報を頼ることなく、リアルの大学やセミナーでの講義、あるいは以下にあげるマクロ経済学の基本書を読まれることをすすめたい。

 まず翻訳していただいた方々に感謝というか感銘しました。ありがとうございます!

http://randomcage.blogspot.com/2010/03/i-ii.html
http://mathdays.blog67.fc2.com/blog-entry-1024.html
http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20100215/p1
(関連)http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20100215#p2

バーナンキ&エーベルのマクロ経済学のテキストが現状では一番いいように思っている。

エーベル/バーナンキ マクロ経済学〈上〉マクロ経済理論編

エーベル/バーナンキ マクロ経済学〈上〉マクロ経済理論編

エーベル/バーナンキ マクロ経済学 下 マクロ経済政策編

エーベル/バーナンキ マクロ経済学 下 マクロ経済政策編

これらがしんどい人もいるかと思いますがそのときは、最近の誠実な頑張りに敬意を表してww(なぜwを?)松尾匡さんの『標準マクロ経済学』をあげときます。品切れかな? 古書で僕は買ったけど、いい本ですよ。ミクロ的基礎からしっかりやれるし、政策論議にも十分使える……と思ったら、げ! アマゾンではプレミアムがついてるよww 僕は500円で買ったけど 笑

一言ずつぐらいでいいと思うが

岩本……大喜利 

飯田……なんかもやもやっとする

bewaad……組織>政策

(おまけ)場外の嘘つき……嘘つき

 一生懸命誠実なのは、数日前に紹介した地道に翻訳作業をしている人たちや松尾匡さんであり、そちらの生産的な議論だけをみればいいと思う。上の話はもういいんじゃないの。同じところグルグルまわって下に書いたようなちょっと思考能力や基礎学習能力ない人たちが釣れちゃう程度だから

松尾さんの成果 http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__100228.html

 あと油断もすきもないがw 僕がいつの間にか「日銀陰謀論」になっているがw 日銀には陰謀するほどの才覚もメリットもないと思うw そういう議論はヴェルナーや反ロスチャイルド系の人たちにまかせるw 僕が最近、しきりに指摘しているのは、事実と明らかに違うことや、中央銀行の総裁としては逸脱に思える発言を指摘していること。あとはなんでか政策のかなり具体的な方向があいもかわらメディアに流れていること。へんなの。ということ。こんなの陰謀でもなんでもない。一言でいえば、アホか嘘つきの問題のレベル。そういう区別もできない人は時論などに関心しめさず基礎的学習(小学校のドリル)でもやったほうが周りのためだと思う。

海老沢嗣生『面接の10分前、一日前、一週間前にやるべきこと』

 ご恵贈いただ来ましてありがとうございました。面接についての本はとても多くでているのですが、本書は題名に書かれているように限られた時間の中で考えておくべきことを説明していることにまず特徴があります。個人的には後半の会社選びのコツというところを特に学生の人は時間をかけて読んでみるといいように思います。

 また最後は海老沢さんの今までの著作の簡潔なまとめともなっていて就職を始める際に知っておくことが書いてあると思います。就職の実際には何が決定的なものかは実はないと思っています。そのためいくつもの就職経験者、学生ならば迷わず就職課や先生たちに率直に相談するのがいいと思います。本書はマクロ経済動向など僕よりは楽観的なのですが、それでも代替的・補完的な就職全般を考えるヒントになると思います。

 ちなみに編集の方は『プレゼントの経済学』を担当された方ですね。そちらは実はゼミで学生たちに報告させているほど愛用しています。合わせてお礼を申し上げます。

面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと - 会場に行く電車の中でも「挽回」できる!

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プレゼントの経済学―なぜ、あげた額よりもらう額は少なく感じるのか?

プレゼントの経済学―なぜ、あげた額よりもらう額は少なく感じるのか?

本当に雑談ですがw

 いま新著の日本銀行についての本、それに福田徳三論、さらには自伝ぽい著作、監訳という4点セットで正直いってブログをまともに更新する暇がないです。菅大臣や亀井大臣のどんな背景でいってるかわからないけど、あいかわらずの「口先リフレ介入」とか、どうして先に日銀の政策の具体的中味がメディアの予想通りになるのか不思議な日銀の4月の緩和「予定」だとか、ふれてもいい話題もありますが、前者はあくまでも「口先リフレ介入」ですし具体的中味を伴ったら何かいうでしょう。後者は例のリーク問題というか地均しというかなんでしょうか? 笑 これも毎度のことなのでだんだん感覚がマヒしてきそうで怖いですがw

 あと謎の官僚が拙著を高く評価していただいたことには感謝。それと例の岩本ー飯田論争へのつぶやきはTwitterでさんざんしてるのでここでは別にいいでしょう。失業率は改善しましたが、正直いって悪化の余地がたんまりあるのでどうなるか。デフレ傾向は定着しそうですね、まずいことです。

 昨日は日テレでAKB48について話してしまいましたがご覧いただいたでしょうか? 笑 実は僕は見逃してますw まあ、そのうち見れるとは思いますが。

 というわけで中味のない近況報告でした。邪!

 あとやっぱりコメント欄は開放しておきます。Twitterやらない人がまだかなりネット社会では多数みたいだし。ちょっとさびしい感じもするから 笑