この原書は1,2年前に読んだ。マンキューブログで取り上げられてたので関心もったんだけど、「真説」というほどのものも感じなかったし、まあ、手軽に読めるアダム・スミスの概説程度の感想しかなかった。それはそれで悪いことじゃない。いまはアダム・スミスの伝記でも気軽に読めるのは限られている。アダム・スミスの研究者たちはどう評価するのかわからないけど。アダム・スミス研究はそれこそ猛烈な勢いで進化してて、堂目さんの研究でも触れられているように行動経済学的なものや、あるいは市場の形成みたいな話(ある種の開発経済学や市場の不完全性をめぐるもの)としてスミスを再解釈する方がいまや「真説」ぽいのかもしれない。とりあえず学生用に図書館に購入してもらう。
- 作者: ジェイムズ・バカン,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本
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