『自由思想』の新刊は個人的には面白いものが多かった。ここでは村本孜氏の石橋湛山と高垣寅次郎との関連をめぐる論説をとりあげたい。
特に個人的に興味をひいたのは高垣コレクションである。
これは成城大学で高垣文庫として整理されている。目録や貴重書リストなど読むと面白いだろう。時間のあるときに眺めてみたい。
展示会の目録がpdfになって読めるのはありがたい。
それと高垣が関わった現在の一橋大学のいわゆる「白票事件」についての記述であり、村本氏は高垣にとってなんらかのトラウマになっていた可能性を示唆している。その真偽はともあれ、白票事件については研究している福田徳三没後なのもあって僕はあまり追っていなかったのでここでリンクだけあげていきたい。かなり内容は濃い。
一橋大学附属図書常設展示より 杉村廣藏と白票事件
https://jfn.josuikai.net/nendokai/dec-club/album/hakuhyoujiken.htm
杉村廣藏 著「白票事件について」(未発表原稿
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/28672/rdo0000500280.pdf
白票事件に関するスクラップブック
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/sc/50477/sgpx001043000000_1.pdf
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/sc/50477/sgpx001043000000_2.pdf
当時の一橋新聞
https://web.archive.org/web/20160409045810/http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/tenji/j3/hakuhyo06.jpg
馬場啓之助『回想の左右田学派・その生涯と学説. 第二部 杉村廣蔵博士・その生涯と学説』
塩野谷祐一「経済哲学の現在」
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/12683/ronso0980100010.pdf
杉村広蔵手稿類