野原慎司氏の「ホゥガース風刺画から見るアダム・スミスの時代」を楽しみにしていたので参加。
ホガースについては10年以上前に、大東文化大学での展示で興味を刺激され、その後にアメコミ論争や一連のコミック論を書いていくなかで、おりにふれて勉強してきた。その意味では野原氏の報告は、スミス研究に視座が大きくいっている分、コミック研究や視覚芸術論の範囲からいうと物足りないか、あるいは「それは違うのではないか」という発言もあった。ここらへんは自分でもホガース論を書くべき話題ではないか、と思った。いずれにせよ面白いシンポジウムである。