『経済学史研究』(62巻1号)

最新の『経済学史研究』(62巻1号)が送られてきて楽しい。御崎加代子とRobert Chapeskie両氏の訳業で、杉本栄一『近代経済学の解明』の英訳が掲載。杉本のこの本の経済学史観は個性的で、限界革命の評価は、オーストリア学派ローザンヌ学派ケンブリッジ学派となり、恐慌論ではケインズマルクス

 

さらに計量経済学イデオロギーから自由であるという観点も採用している。杉本はマルクス経済学者だが、計量経済学の日本の開祖でもある。