「インフレ目標を到達できないから採用するのはやめろ」は金融政策の無理解を表明しているだけの愚論

twitterで書いたものを以下に。

 

インフレ目標2%の未達成だけにこだわる批判はまったく頭が悪いな、といつも思ってます。インフレ目標は最終目標ではなく中間目標。最終ゴールは雇用最大化と経済の安定。いわば航路を間違わないですすむ目安。目安目指して進むことに意味があり、航路が間違ってないので雇用も大改善した。政策の常識。

 

そして「リフレ≒インフレ目標付き金融緩和を8年近くやってインフレ目標に到達してないのでまだ言ってるのか、失敗だ」というのは、上記を理解してない頭の悪さを公言しているか、或いは悪質なだけである。航路の中間点(本当の真ん中ではない)に達しないのは、財政政策の失敗による航路からの逸脱。

 

航路から逸脱しても、再度インフレ目標を目指して航路に戻ってきて(昨年末にまた外れてまだ帰ってきてないが 悲)、また雇用が改善しはじめた。インフレ目標批判者は、この雇用の改善を説明できない。要するに頭が悪いので経済をひとつ(財政政策だけか財政再建だけか)の視点からしか把握できない。

 

こういう基礎的な政策の常識を理解できないのが、日本の論壇や政治・行政の現場。奇跡的に安倍前首相が理解できたのは日本の幸運以外のなにものでもない。その財産を活かさないと日本は、また目安や航路を完全に失って迷走するだろう。それに寄与するのは頭が悪い人たち=ワイドショー民等だ。以上。