大和田秀樹『疾風の勇人』第七巻(講談社)

 惜しくも造船疑獄で物語が終わってしまった。パンク風の下村治の登場など、これからむしろ経済ヲタク的には話が盛り上がっていくのに、リフレ的コミックにならずに終結。惜しい。ただしここまでの物語展開はマンガ的要素と現実の時代背景とを巧みかつ面白く描いていて名作の予感しかしなかった。

 造船疑獄もなんだか現代の森友・加計学園問題ににてる。ともかく中止がもっとも惜しまれるマンガのひとつである。