献本頂戴しました。どうもありがとうございます。これはなかなかこった本です。いや、海老原さんの本は視点と本のつくりが、いわゆる雇用や就職、仕事を扱った本の中では、毎回着想と工夫の点で際立ってます。
今回は日本の雇用問題をめぐる名著だとか注目の本をおもわれている時論系の著作の意義とダイジェスト、そして著者宛の意見提起、さらにそれに(一部を除いて)本人からの直接の返事を掲載するという非常に贅沢な本です。最後の人選だけは失敗でしょう。もっとちゃんとした(公的組織の擁護を露悪的にしていない)人の著作は多いと思いますし、内容的にも同類でさらに現代的な意義をもつものは多いでしょう。それをしっかり選んでください。いや、むしろ最後はご自分の著作をひとつあげてそれとの過去と現在の自分対話をするのも工夫としてはありだったでしょう。
それ以外は実に面白く読めます。僕は部分的にチョイスして読んでます。
- 作者: 海老原嗣生/荻野進介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/11/09
- メディア: 新書
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