就職内定率への注目

 コメント欄に有意義なコメントをshuheiさんからいただきました。僕も最後に書かれてたことに近い感情(日銀潰した方がまし、とか)も抱きますが、ただあれそのままこのブログで掲載許可しちゃうと、このブログもさまざまな官公庁がみてるようなので足ひっぱられる可能性も排除できませんから、申し訳ないですが、その部分はカットさせていただきました。すみませんm()m。でもとても重要なコメントなのでエントリーをたててご紹介させてください。

shuhei
はじめまして私は某大学の関係者です。おそらくそちらの大学でも同じでしょうが、今回学生の就職内定率の数字が出てショックを受けました。前年同時期比で大学、短大とも20パーセント以上の低下です(これでも全国平均に比べたらマシな方らしい)。サブプライムショックの去年も、「失われた10年」でも一年でここまで下がったことはありません。で夕刊を見たら日銀は「景気が上向いている」とは。「日銀短観」って一体何ですか?

shuheiさんの心配は僕の心配でもあります。前も書いたと思いますが、大学によってばらつきがあるようですが、昨年から10〜20%の落ち込みがあるようです。あと就職希望を断念して進学(院、専門学校など)や当面の家事手伝いなどを選択して就職内定率の母数からはじまれてしまう層も少なからず発生していると思います。本務校では、前年比より若干内定率は上昇しています。これは学生の就職活動が不況を前提に早期化していることが原因ではないか、と私は思っています。他の大学もそうでしょうからたまたま上昇しているという可能性はありますね。それに就職できても問題は中身ということもあります。3月末まで注意深くみていかないといけない問題だと思ってます。もう次年度(現在の三年生)の就職活動も実質はじまりましたよね。

僕も「失われた10年」の期間の就職状況をみてますが、確かに前年比でこれだけ急速に悪化した記憶があまりありません。まだ全国の動向も確定な数字ではないでしょうから、就職断念者の動向も踏まえてよくみていきたいと思います。それと日銀の上向き判断ですが、落ち込みを10としてそれが1、、2ほど回復したり、超短期的な乱高下はあるかと思います。問題になるのは、これから半年ないし2、3年のスパンで、景気回復の展開がどこまであるのか、あるいは長期不況に落ち込む可能性はないのか、何か予期しないマイナスのショックが発生しても十分に対応できるほどの見込をもって出口戦略をとるのか(=早急な出口戦略を放棄するのか)、などが重要かと思います。shuheiさんどうもありがとうございました。