資産格差だけ温存して、リフレなしはご勘弁を

このニュースにおける政府紙幣への冷たい反応はいったい?

http://www.asahi.com/politics/update/0311/TKY200903110247.html
政府紙幣の発行、首相に提言 自民議連

田村耕太郎同議連会長は、首相との面会後、「(首相は)老老相続になっているので、早めに金融資産を移転することが望ましいとの認識だった」と贈与税減免や無利子国債に前向きだったとしたが、政府紙幣については「特段の言及はなかった」と記者団に語った。

 これに関し、首相は11日夜、記者団に対し、「財政の健全化の問題、公平性の問題、経済効果。こういったもの全部含めて検討しなくちゃいかん。いろんなアイデアが出てくる。良いことだ」と述べた。

 贈与税減免や無利子国債は、前者は不況対策として単純に疑問。後者は不況対策としてささやかな効果があるが、なんといっても資産格差を世代にまたがって維持する効果があるんじゃないかな。記事では首相は政府紙幣に無反応とあるけれども、メディアはなんで日本銀行の権益には敏感で、他方で資産格差温存を加速化する政策には反対しないんだろうね? この贈与税減免や無利子国債については僕は当面、判断はペンディング


 ただ麻生首相が本当に政府紙幣に無反応なのかは、もう少し注意してみる必要があるような気がする。なんといっても政府紙幣はまだ選択肢として十分生きてる段階だから。


 こういう動きがでることに対して、民主党上記の政策を単純に、富裕層優遇だとか、劇薬だとか、などの批判で対応するのは得策じゃないと思うが、まあ、反対するでしょう 苦笑。


 僕は日本には大人が相手にするにたる政党は、やはり自民党民主党しかないと思っているので、民主党にはちゃんとした景気対策をしてほしいと思う。だけども、いま民主党に考えられる政策は、金利を上げることと消費税の一時的な減税の組合せぐらいでしょう。で、景気回復の予兆をみるやいなや、すぐに本格的なより一層の金利上げと消費税増税(10%)くらい。まさに、クリスチャン・ローマーが大恐慌の教訓で最も避けなくてはいけないものをやりそうな悪寒。