夕方、テレビを見ててふと思うこと(ただの雑感)

 食事の用意をしながらちらちらとテレビを見た(ふつうは見ないが経済ニュースで何があるかわからないから最近はみている)、たまたまNHKの番組「ゆうどきネットワーク」で、立教大学の山口氏がゲストだった。彼の答えも別によく聞いてないのでそれはおいといて、関心を魅かれたのが視聴者の質問だった。いまの株安や物価高をうけての質問で、「年金を払ってもらえるのでしょうか」という問いがあった。ほかにも20代男性の賃金やボーナスの引き下げの不安とかもあった。

 しかし年金不安は直接には今回の株安からの影響はないだろう(短期的な現象なので)。それはそれとしてこういう不安が一般的なのに、他方で僕がみた範囲では番組には誰も若い人の雇用の心配や、教育費の中高年層の事実上の増加懸念など、いわば若い世代の利害がほとんど語られていなかった。正直、年金不安や株で運用している高齢者世代よりも僕には若い世代の就職とか教育への圧迫(不景気になれば公的な教育費は減らされたり、あるいは家計の実質負担増になる)の方が気にかかる。せっかく新卒市場が好調(中途採用市場もだが)なのにその芽がつぶされるのは困る。

 しかし年金に執着する声は本当に大きいなあ……。率直にいって年金を減らしてでも若い世代にいっそうの再分配しないと僕としてはまずいと思うのだが。それが結局は僕のような中高年や老人世代の利益にも繋がり、みんなの「欲」が満たされやすいと思うんだけども。

 それはそうとして老人たちの若い世代を犠牲にしても意識的にか無意識にか国家資源の獲得を追い求める欲深(greedy)がいまの僕の問題なんだよな。とか書くと「老人=弱者」の声からする反発が物凄そうだけども。(テレビの質問がそうだというわけではなくて一般的に)老人の欲深の声を抑えるためにもマクロ経済運営がうまくいくことが必修なんだが……。