日本で最も最先端のバブルの経済学の入門書。いままでバブルの経済学の啓蒙書といえば野口悠紀雄氏の『バブルの経済学』が有名だったが、これで完全に過去のものとなった。しかしなんかH.ミンスキーの亡霊が復活した感じだよなあ(ポスト・ケインジアンしかわからんか 笑)。この本の第三部に掲載されている諸論文や今年のジャクソンホールでの報告論文とか読んでないと政策論議の点でこれから遅れるかもしれない*1。小島寛之さんや松尾匡さん相手に交歓してる暇ないね笑) 実はまだ第三部しかこの竹森さんの本は読んでないので残りはこれから。以下は竹森さんの本で紹介されてた論文(最初の)と、竹森本以降に報告されたより新しいもの(あとの二本)
Markus K. Brunnermeier:Deciphering the 2007-08 Liquidity and Credit Crunch
http://www.princeton.edu/~markus/research/papers/liquidity_crunch_2007_08.pdf
HYUN SONG SHIN:Financial Intermediaries, Financial Stability and Monetary Policy
http://www.kc.frb.org/publicat/sympos/2008/Shin.09.07.08.pdf
このコメントも便利http://www.imf.org/external/np/speeches/2008/082208.htm#ch1
ちなみにYen Carry Trade and the Subprime Crisis (with Masazumi Hattori)とかもありなぜか微苦笑(その意味は論文を読めばわかる)。
FRANKLIN ALLEN&ELENA CARLETTI :The Role of Liquidity in Financial Crises
http://www.kc.frb.org/publicat/sympos/2008/AllenandCarletti.09.14.08.pdf
アレンはゲールとの共著のテキストが定評ある人。
とりあえずあとで読む。
- 作者: 竹森俊平
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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