テディ片岡とマッド傑作選

 小野耕世先生の本を探していたら、不覚にも存在をさきほど知った『マッド傑作選』。興味深いのは鼎談をマッド・アマノ片岡義男と一緒にやっているところ。この時代の片岡といえば小説家として角川文庫中心にやたら売れ始めていた最初の頃だったと思う。中学から高校の最初にかけて片岡義男の小説はその軽い文体が自分とは正反対なのに魅かれて結構読んだ。いまではどの本の内容も記憶がないが、当時の角川文庫の表紙の写真は気に入っていた。話が多少ずれたが、いま検索して知ったんだけれども、「テディ片岡」時代のエッセイが面白ろそう。

http://www.geocities.jp/le_trou909/ital/kataoka/k-books/hc60.html#c_tune
にある『20世紀最後の珍本 −5分間ごとに脳ミソがしびれる−』というのも副題がいいし、『ハッスルする本』というのもなかなかw
http://www.geocities.jp/le_trou909/ital/kataoka/k-books/hc70.html#top
の『意地悪な本No. 2 トイレ的発想の書 −わぁー・こりゃすごい−』は、トイレ経済学の権威になりつつある?僕には外せない一冊かもしれない。
http://www.geocities.jp/le_trou909/ital/kataoka/trans_70.html#top
それと70年代のこのビートルズなどの音楽関係の翻訳は当時何冊か読んだ記憶があるけれども鮮やかに忘却している 笑。いま手元にあったら稀観書なんだろうなあ。大藪春彦の小説もやはり10代の真ん中ぐらいに何冊か読んだ記憶がある。最晩年もそうだったみたいだけれども結構全盛期の作品も同じパターンの繰り返しだった記憶がする。しかしテディ片岡や60-70年代頃の翻訳もの(マッド傑作選含む)には強烈な灰汁の強さを感じて読書欲をいまさら誘う。