高橋洋一、増税論の仕組みを暴く


 知人のオオガラスさんに「載ってる」と連絡いただくまで気が付かなかった。今月の文藝春秋は、竹森俊平先生、最近ネット知人になった若林亜紀さんらが登場していますね。


 高橋さんの財務省増税派への批判点は四つ。


 消費税17%が必要という試算には問題点が4つある。


1 試算期間が法外に長い25年にも及ぶもの。こんな長いマクロ経済の試算なんか信頼性もへったくれもなく、どうとでも恣意的な操作可能。


2 歳出削減の事実上の放棄を盛り込む。典型的には名目成長率と連動している公共事業支出の伸び。改革路線の放棄を増税のために繰り込んでいる法外なもの。


3 名目成長率が以前のこの種の試算の基礎だった3〜4%からいつの間にか2〜3%に引き下げ。これは日本銀行がまともな金融政策を行うことを放棄することを前提にしている。


4 金利の設定がおかしい。経済財政諮問会議の民間委員提出(実は財務省が黒子)の試算では、金利が名目成長率を上回るケースしか想定してない。国債金利と名目成長率の関係は経験法則上不確定。以前の試算では両者を均衡させていた(これはいままでの経験法則上からもむしろ慎重なやり方)。しかしこれも増税派のイデオロギーで排除されている。


 そのほかの論説の内容は埋蔵金でしたっけ? あの話。