僕と反経済学


 昨日アナウンスしました橋本努氏の報告の前が、小野善康先生の報告会だったんですが、そのときの懇親会で、「田中はもともと反経済学では」というご指摘をいただいて、思わず肯いたのですが 笑。本来の教育はなんといっても大学でケンブリッジ学派、最初に読んだのがジョーン・ロビンソンの教科書だったことは『経済論戦の読み方』にも少し書いたことです。簡単にいうと反経済学ではなく経済学に迷える子羊でしたね。


 ところでその反経済学というのは『アダムスミスの失敗』を訳したという趣旨の質問だったのですが、僕はこの本は反経済学を支持しているからではなく、反経済学を面白く学ぶために訳したのでした。ですのでこの翻訳の解説には立場が違うむね書いております。実際に反経済学は読んでて面白いこともあります。またアイディアにもつながることも稀にありますし。それに反経済学ならぬ亜経済学もあるのではないかと最近思う僕。例の量子ファイナンスなんかそうじゃないかと(とりあえずリンク先には亜ではないほうを 笑。