大塚英志・菅野博之『東京事件』


 70年代の日本。平行世界(でいいのか?)のひとつでは広島、長崎に次いで東京にも原爆が落ちた世界。過去(戦後まもない頃)とつながる地下防空壕跡と三島由紀夫。超能力集団の秘密警察など、あいかわらず細かい設定が多く、それをいかに物語として収斂していくかに莫大な労力と読解力を要する作品。でも面白い。


 

東京事件 1 (角川コミックス・エース 49-4)

東京事件 1 (角川コミックス・エース 49-4)


 ほかにも稲葉さんが言及していた『レッド』(これは非常に面白い。続きは来年の夏か)、『嘘喰い』(1巻で挫折)、『ジャバウォッキー』(1〜3巻、しかしこれただで新作は読めるのか!?)、『少女ファイト』(1〜3巻、これはなかなかよろしくめっけもの)、いまさら読んでる『虹のトロッキー』(1,2巻、おい、3巻が本屋品切れか)など。コミックじゃないけど福井晴敏の新作ガンダムを読む時間はさすがにいまはない。

(注)またタイポしてたw。どうも経済思想史系の悪習か、「大塚」とくると「久雄」となって、それが脳内ドッキングしたらしく「大塚久志」なる人物を造形するようだ。過去もタイポがあるが面倒なので無視w。したがって喜んで「こんなタイポがあるよ」といっても僕の脳内妄想の記念なので治しません ←居直り(笑