諸君 私はかび臭い本が超大好きだ

 いま手元において空いた時間に読んでるのが、森嶋通夫『資本主義経済の変動理論』(1955年)。これはいってもれば半世紀前の加藤涼本 違)とでもいうべき、当時の最先端マクロ動学本。テーマは循環と成長。今読むと後半などはハロッドモデルを修正した人口過少経済モデル、ヒックスの景気循環論に貨幣要因や成長分析をおりこんだり、興味深い話題が多くまた痒いところに手が届くほどの丁寧な記述も際立っている優れもの。

 しかしこの本はなぜか森嶋通夫著作集には未収録。個人的には日本人が書いたいま利用できる最先端マクロ動学本よりよほど使い勝手がいいように思えるんだけれど。なんて事書くと時代遅れもいいところですか、そうですかw


 あと今日の授業で後期試験の出題予告で需要の価格弾力性をあげたけれども『弾力性の経済学』というマニアックな本がありましたが、これも僕はお気に入り。一冊まるごとマニアな弾力性のあれこれをきわめる優れもの。どこかで復刊してくれないものかと


ここでどこかのオーメンサイト*1と一緒に唄でもつくるところだけどやめた。まだ風邪治ってないからぶりかえすとなんだしw

*1:どうやら呪いはとけたようですがhttp://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20070111#c1168636293