ボランティア義務化で誰か儲かるの?

毎日新聞mixi版より引用

<また、安倍氏が持論とする「公」の意識養成を図る一環として、大学入学の条件に高校卒業後のボランティア活動を課す仕組みを掲げる。期間は3カ月程度を想定し、入学時期の9月への変更も検討する。>

 いわゆる「構造改革」大好き人間のおじさん・おばさんたちに多いように思われるのがこの種の若い人にはボランティア活動という「通過儀礼」させなくちゃだめ論。今読んでいるミルトン・フリードマン的にいえば、こんなボランティアの「資格」化は自由の制限でしょうね。安定的な経済成長を達成すれば自然とボランティア精神が助成されるんじゃないですか? この点については例の『孤独なボウリング』批判に関連して実証的な分析もありましたね。

 ところでこーぞ改革の「聖域」は再販制(メディアの寡占体制の維持)と教育分野だと思ってまして、後者ではかの森政権(安倍も小泉も森派ですよね、結局)時代に、なんでか国立附属の小学校は必死に珠算の練習をしなくちゃいけない羽目に陥りましたが、そんなようなもんで珠算で儲ける人もいれば、ボランティアで儲ける人もいるんじゃないでしょうかね? ああ、この場合の儲ける人は他人の自由を(政府の権能に便乗して)制約して儲ける人なんで経済的インセンティヴを伴ってても僕は批判しますので。