「中銀の「品格」を取り戻せ」(日経公社債情報蒲焼の匂ひ)

 武術家さんの論説「中銀の「品格」を取り戻せ」です。世間での「みのもんた」化を憂い*1、むしろ「問われるべきは、日銀総裁という職責にふさわしい「品格ある態度」を福井総裁が取っていたかどうかである」。

 「福井総裁が今辞任しない理由は、金利機能の正常化という政策課題を成し遂げるためという自らの使命に求められるべきであった」、あいまいな陳謝ではなく、中立公正な政策判断をゆがめる憶測を招いたことをもう一度釈明すべきだ、と武術家さん。

ところでゼロ金利解除後に総裁が辞任するかもねという「噂」ですが、これこそまさに政治的な風向きでの総裁の首切りなので市場を混乱させてしまうだろう。中銀の「品格」を取り戻すべく、信認の建て直しをすべき、というのが論説のおおまかな概要です。

 この「噂」は産経新聞が私の目にしたところまっさきに報道したようですが、私もその報道の数日前に聞いてました。で、この噂が浸透するにしたがって妙にみのもんた熱も静まったように思えますね。

いまありえるシナリオは、ネタコーナーでも書きましたが

1 政府のデフレ脱却宣言後に辞任
2 このまま無言で居座る

の二択でしょう。

*1:みのもんた化」は田中の言葉念為