トンデモマンガの世界

 ひょっとしたらコメントしたい人もいるだろうから、はてなメンバーだけ今日は書き込めます。

 いまやただの利権集団である、と学会の新刊。

 山本弘氏の場合は、アメコミのトンデモ本紹介というよりも、ただのアメコミの紹介(=山本弘版「クールジャパン」)になっている罠、とのこと(boxmanさんの解釈より田中適当引用)。

トンデモマンガの世界

トンデモマンガの世界

 なぜと学会は利権集団なんでしょ? それはトンデモ本を楽しむためにトンデモ本を見つけ語るのではなく、すでに自分達の利害のためだけにトンデモを捏造・乱造・誤解釈していく態度だからです 笑。本ブログではあたかも本ブログの主目的のひとつかのように、主にアメコミ、マンガ関連でず〜っとと学会に注目してきた。そのエントリーは以下。いいかげん大杉栄ではあるw。

唐沢俊一反日マンガの世界』

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080517#p1

愛されてる増田悦佐、『と学会年鑑AQUA』

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080413#p1

と学会『トンデモ本の世界U』

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20071005#p3

マスダさんもびっくり

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070831#p1

メトロン星人の赤いのリターンズ

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070828#p2

利権集団的になった「と学会」? 関連

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070730#p2

ベティ・ブープは元祖ワンちゃんだった

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070722#p2

二百二十分の一ゲット:フレデリック・ワーサム『無垢への誘惑』(2004年リプリント版)

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070719#p1

学生のみなさんのおかげですPARTなんとか

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070711#p1

日本トンデモ大賞、『日本型ヒーローが世界を救う!』は救われないの巻

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070630#p5

日本トンデモ本大賞

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070630#p4

唐沢俊一『新・UFO入門』

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070531#p3

田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070325#p2

奇妙な聖域

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070323#p2

増田悦佐イズムw、脱力アラン・ムーア、ジョージ・ルーカス

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070129#p1

書評『都市回帰の経済学』

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060918#p3

ベティ・ブープ草薙素子

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060819#p2

アメコミ論争まとめサイト

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060819#p1

やわらかいお腹と割れたお腹

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060817#p2

八田達夫編『都心回帰の経済学』とここでも増田悦佐

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060816#p1

カート・ビュシークアレックス・ロスマーブルズ

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060601#p1

増田先生の『日本型ヒーローは世界を救う!』の書評自体は以下に

http://itok.asablo.jp/blog/2006/06/09/398842

 しかし一時期凝ってた大塚英志氏よりも山本弘氏らの方がよほど批判すべき対象だね。カルト的集団という意味でも興味深い 笑。

吉野作造政治史講義ノート(1919年度)の歴史的かもしれない「発見」

 これは東京大学の若い研究者問い合わせで改めて「発見」したものです。僕はもう何年も前に、群馬県立図書館の委託を受けて住谷悦治文庫の未整理資料(ダンボール40箱以上で一室をしめる膨大な量)の整理をまかされたことがありました。実は何回かやってからその後、他の仕事が忙しくもう何年(5,6年?)もそのまま調査を中断にしていました。ただ最初の何回かの調査のときに図書館から許可を得て、資料をいくつか研究のために持ち出していました。それをまったく僕は忘れてしまっていたのですが(やがて住谷一彦研究の再開の中で取り組む流れだったのでしょうが)、冒頭の研究者の方の問い合わせでその資料をあらためて「発見」しました。

 いつか研究しようと思っていたのでしょうが、僕自身はいまはまったく住谷悦治研究からは違う関心に代わりましたので(住谷一彦研究に住谷研究の軸足が移ったためです)それは冒頭の若い研究者の方々にお任せしたいと思います。きっとこの若い研究者の手によって吉野作造研究に画期的な一枚がくわわることでしょう。

 ただとりあえず「発見」したのはどうも僕のようなので 笑 その権利??だけはここで行使させていただきたいと思います。すでにこの僕の「発見」については、(本人が書いたのをボケて忘れてましたが 恥)、伊藤隆・季武編『近現代日本人物史料情報辞典2』での住谷悦治氏についての田中の記述の中でこの講義ノートの存在を書いていました。

 以下にその講義ノートの内容を紹介しますが、このノートの最大の売りは、講義の全体像をメモしていること、さらにこの講義ノートが1919年のものであることは歴史的にも非常に重い価値を持ちます。なぜならこの1919年から吉野は福田徳三(いま田中の研究の主テーマのひとつ)とともに黎明会の活動を開始し、まさに大正デモクラシーの運動の絶頂にあったためです。この講義ノートはその意味で、吉野の絶頂期の思索を伝える歴史的にみて非常に重要なものだと思われます。しかも講義の中心テーマは「戦争」、「戦争による政治思想の変化」です。その意味でも今日的な意義も大きい。当時のヴェルサイユ条約体制への吉野の評価、そしてレーニンの政策への評価など、「政治史」とは思えない当時の時論的な話題を加えています。

 そしてなによりも後にかの「爆発だー!」の岡本太郎と論戦しただけある悦治氏のまことにうまい吉野作造氏の肖像画がノートにあることです。たぶん講義中の肖像でしょう。これはあとでスキャナーで紹介します。なお岡本太郎との論戦がどのようなものかは機会を与えていただければ書いてみたいと思います。どなたか与えてください 笑。

 このエントリー続く

独裁者とはだかの王様‥‥はだか祭り番外編w

 40代も半ばになるとなんだか妙にまわりで同窓会ベースの企画が増えてくる。つい先日もそういう集まりがあり、このブログを先輩、同級生、後輩含めてけっこうご覧いただいていることにちょびっと焦った 笑。その会話の中で大学時代の同級生が、僕と同じように社会人から大学院にリターンして象牙の塔の中で活躍していることを知りこれまた驚いた。しかも検索してみたら、なんだかその経歴から、はだか祭りのアノシトの同門じゃないの? と思い早速メールw。

 で、ビンゴ! しかもはだか祭りの王様はその元同級生氏の最新刊について、非常に精緻な書評を専門誌に寄稿したばかりという。書評の原稿を拝読したが、もちろんはだかの王様本と比較していて非常に面白い。

 さてさてその元同級生の最新刊をご紹介。

独裁体制の経済理論 (大阪経済大学研究叢書 第 58冊)

独裁体制の経済理論 (大阪経済大学研究叢書 第 58冊)

 松尾さんの情報によれば、なんでもゲーム理論を用いた独裁体制の分析だという。松尾さん自身の黒坂本への評価はここではもちろん書評が未刊行なので内緒だが(笑、非常に興味をそそられた。しかし詳しくは書かないけれど、彼にも歴史ありだなあ。遠い目。

 この黒坂氏の本と以下のはだか本を二冊あわせて読むと置塩門下の現状の最新の成果を堪能することができることができんじゃないか、と思った。

 

「はだかの王様」の経済学

「はだかの王様」の経済学