(選挙の感想)全然政治的には都民なんで関係ないけど溝口善兵衛氏が当選してなんか微笑するw
小峯敦編著『福祉の経済思想家たち』(ナカニシヤ出版)
共著者のひとり若森さんから献本いただく。どうもありがとうございます。m( )m.福田徳三と河上肇の比較論説もありますか。若森さんのポランニー論、ベンサム、シジウィック、ジェボンズ、エッジワース、マーシャル、ピグー、ホブソン、ウェッブ、ケインズとベバリッジ、ノージック、ハイエク、エスピン=アンデルセンなど論者別の構成で教科書仕様の本ですね。アマゾンもbk1もまだみたいなので版元のページ紹介。
http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=344
ところでナカニシヤ出版といえば、もうそろそろ浜田宏一先生、浅田統一郎、松尾匡、野口旭、中村宗悦、若田部昌澄、田中各氏による経済政策を扱った本格論集もそろそろ近刊ですのでどうかよろしく。またアナウンスしますが。
英エコノミスト誌の経済指標本
週休二日を新に公言してますが、まあ経済ネタです。以前、経済データや経済指標本といわれるもので何かいいものはないかと書きましたが、エコノミスト誌のGuide to Economic Indicatorsの第6版を読んでいるんですがこれはいいですね。英語ができれば学部学生向きにも最適でしょう。特に最初の指標の基礎知識(年率換算、移動平均などの算出)は周到な注意書きとともに日本ではこれだけ丁寧な(丁寧すぎる?)解説本は皆無なだけにいいと思いました。ステップを踏んで基礎データがどう計算できるかをそれこそ手取り足取り教えてくれて、日本の類書だと当たり前か紙数の無駄かで端折っている(でも最重要な)ところが書かれているのは涙が出るくらいいいです。それとやはり世界各国の最新データ(06年まで対象)が比較できるところがこれまた日本の類書ではほとんどないでしょう。日本語で手軽(といってもやや高度ですが)に読める『入門経済統計』(小巻泰之)、『SNAがわかる経済統計学』(作間逸雄編)などもいいのですが、洗練された英語とやはり視野が広く明瞭な解説でこのエコノミストの経済指標本に優るものはちょっとないような気がします。これ翻訳で出せばいいのに。
![Guide to Economic Indicators: Making Sense of Economics (The Economist) Guide to Economic Indicators: Making Sense of Economics (The Economist)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51KYmXG3RVL._SL160_.jpg)
Guide to Economic Indicators: Making Sense of Economics (The Economist)
- 作者: The Economist
- 出版社/メーカー: Bloomberg Press
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログ (2件) を見る
王と鳥
最後まで隠し穴に墜ちた本物の王の行く末が気になった。それだけで後は三鷹に散歩でもいったほうがいいような感じ。まったく合わなかった。ところどころに『天空の城ラピュタ』ぽい(元祖はこちらだが)ところがある、警察や大型ロボの造形、旧世界の崩壊を描くところとか、それが眼をひいた。ところで『ハウル』は映画のマンガ版で読み、『ゲド戦記』は原作の思い出が強いのでそのまま映画はみずにスルー、という展開なため最近のジブリ物はまるでみていない。最後にみたのは『トトロ』Ⅱみたいな感じの三鷹で観たものが最後か(検索で調べたら『めいとこねこバス』という題名のかなりよくできた短編)。
![王と鳥 スタンダード版 [DVD] 王と鳥 スタンダード版 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51fPsixQGgL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2007/04/04
- メディア: DVD
- クリック: 33回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
むしろジブリ関係というか宮崎駿関連でいえば、彼が最初と最後にマンガで解説というかエッセイを書いている『ブラッカムの爆撃機』が面白い(本文ではなく宮崎駿のパート)。これは『泥まみれの虎』や『宮崎駿の雑想ノート』やもちろん映画『紅の豚』に直接結び付くテイストで読ませる。問題はロバート・アトキンソン ウェストールの本文の方で、そちらはちょっとごっちゃとした文章で読みにくい。むしろ一緒に古書店で購入した『かかし』の方が面白いのかもしれないが。