2011-10-11から1日間の記事一覧

政策レジーム転換とピーター・テミン『大恐慌の教訓』

2011年のノーベル経済学賞は、トマス・サージェントらが受賞したが、その功績の一部については昨日エントリーを書いた。そこでサージェントのレジーム転換の重要性について説明をした。サージェントらでは、ハイパーインフレーションや緩やかなインフレーシ…

週刊『エコノミスト』(10月18日号)連載「温経知世:経済学者の思想と理論」グンナー・ミュルダール

『エコノミスト』で始まった経済学者の思想史的紹介コーナー。二回に分けてアダム・スミスをやったあとに、今度は時代は一気に下り、20世紀の代表的な経済学者のひとりグンナー・ミュルダールです。執筆者はミュルダール研究の第一人者といっていい藤田菜々…

浜田宏一「そして官邸は財務官僚に乗っ取られた」in『正論』11月号

浜田宏一先生の最新時論です。政府の「円高対策」の検討からはじめて、いまの政権と官僚たちの権力的な構図を分析しています。1 政府の円高対策には経済原理が不在 政府の「円高対応緊急パッケージ」は、外為資金会計を利用して基金をつくりそれで円高不況…