Twitterのコメントをみて思わず笑った。
From: hongokucho at: 2013/03/19 08:30:40
雨宮理事が再登板、「真打ち登場」との声=企画担当は日銀リフレ派
この「本石町日記」の記者も日本銀行理論(反リフレ派の立場)を主軸にネットなどでもずっと私たちとは違う見解を書いてきた人だ。その人が雨宮正佳(あまみやまさよし)理事を「日銀リフレ派」と形容している。とんだお笑い草である。
最近、思うが、リフレ派というのがすごくお安くなってしまったようだ。雨宮氏は民主党政権時、民主党内のリフレ派の有力議員を懐柔するために工作していた人物だ。「懐柔」と書いたことでもわかるように、彼の活動の狙いは、リフレ派の活動の抑制である。事実上のデフレ維持のための工作員の典型であった。民主党政権時(もちろんそれ以前からだが)のリフレ実現を直接妨害していた人のひとりである。
つまり簡単にいうと、黒田総裁、岩田副総裁を籠絡するために、その「実績」を買われて大阪からよびもどされ、そのことをさっそく「支援」するかのように、彼を「日銀リフレ派」」などと形容することでイメージ戦略を使うなどちょつと意図がみえすぎでこれまた笑える。
ちなみに雨宮氏の当時の工作や発言は見え見えの手口で、僕は彼が何をいうか事前に予想して、その議員の方々にアドバイスしたものである。例えば以下みたいな感じだ。
1 日銀の人は面会するとき、日銀的な権威の象徴でしか会うことはしない(相手の懐に飛び込む器量も度量もないが、自分のみかけの権威は全力利用)。
2 「先生がたリフレ派と私ども(=日銀)の見解はいささかも違いません!」
などである。今回も2みたいなことはよく利用するレトリックだろう。
僕の知人が、この雨宮理事の復帰の記事を読んでこういった。
「日銀の面従腹背の準備は着々だな」
と。まさに言えているだろう。冒頭の記事を書いた記者も、また日銀の内部もあいかわらず、デフレを維持したいようにしか思えない集団のままである。そう僕は思う。
このブログの読者よ、雨宮理事をはじめ日銀内部の動きにいま以上に注意しよう。官僚も人の子である。完全無敵な精神はもっていない。むしろ1に代表されるように、ある意味、権威主義の裏側の幼児性をもっている。いうなれば打たれ弱い一面を個々の人間はもっている。そのことを逆手にとり、その個別の行動を名前を挙げて今後も批判的に検証するべきだ。もちろん冒頭の明らかに日銀シンパな記者の「誘導」」記事もさらに注意する必要がある。