鈴木亘さんの『週刊ポスト』の記事への抗議

鈴木亘さんがご自身のブログで『週刊ポスト』の記事について批判を行っている。

西成特区シンポ:週刊ポストのねつ造記事を批判する
冒頭部分を引用してご紹介。

週刊ポスト2012年9月14日号p148に、「橋下肝いり「西成特区構想」危うし! 西成特区構想のシンポジウムで「意味ないやろ」とヤジ怒号飛ぶ」という記事が掲載された。本日からネット上でも読めるようになった。
http://www.news-postseven.com/archives/20120904_140824.html

これは、全くひどい「ねつ造記事」である。

橋下徹氏関係の記事は、とにかく批判をすれば売れる。西成関係の記事も「西成、あいりん、釜ヶ崎、おー怖ぁ!」とばかりに、悪く書けば書くほど売れるらしい。地元の西成区住民はどれほどそういった風評被害の犠牲になっていることか。週刊ポストは、売るためには、裏とりもせず、「売らんかな」。何でもするというスタンスなのであろうか。

橋下さんは、「それが、週刊誌ですから」と私に笑っておっしゃられたが、それにしてもむご過ぎする。私は週刊誌だからねつ造が許されるという事実を許せない。それを信じて騒ぐ西成区のことを何も知らない輩が多いからだ。

タイトルの「意味ないやろ」も含め、住民からあったとされる下記の発言は、この間、ずっと壇上にいた私は、住民のマイクを通した発言として、全く聞いていない。これらは、驚くべきことに、すべて記者の妄想である。

西成地区の改革については鈴木さんのブログでもリンク先が丁寧に貼られているので必要な資料を得ることが可能である。また鈴木さんの西成地区の改革については、このエントリーで紹介した書籍の中でもわかりやすく触れられている。

ところで『週刊ポスト』の記者の鵜飼克郎氏は、鈴木さんのブログでは「東京から来た何も知らない週刊ポストの記者は、「柄の悪い」言い回しにびっくりしたのかもしれない。しかし、柄が悪い言い回しは、この地域のごあいきょうなので仕方がない」とあり、東京から来たとある。僕の知っている範囲では、この鵜飼氏は関西を中心にした『週刊ポスト』と契約されている記者の方らしい。いくら橋下市長の話題で注目を集められてもなかなか東京から記者を派遣するコストはあまりかけられないのが昨今のマスコミの事情ではないだろうか。またかなりのベテランらしいとも聞いている。

鈴木さんの西成での取り組みは大変な仕事なので、その負担が減るためにも、マスコミとの意思の疎通がうまくいくことを願っている。

NHKスペシャル 生活保護3兆円の衝撃

NHKスペシャル 生活保護3兆円の衝撃