文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」10月1日火曜コメンテーター出演:消費増税初日と日本社会のふたつの懸念

消費増税初日に出演でした。消費増税の日本経済への影響についてはすでに二通りのシナリオ(急激な悪化、緩やかに低迷)をあげていて、両方とも国際環境に依存しますが、いまのところ後者のシナリオが強いと思います。僕は消費増税ハルマゲドン的な主張には反対していて、消費増税の悪影響を打ち消す政策は十分にとれると思っています。だがそのための政治的な決断が、最近はかなり財務省的な発言をする安倍総理に「しか」期待できないところに、最大の不安定要素があります。安倍総理のマクロ経済政策観は僕らリフレ派と大差がないのですが、しかし彼は政治家ですから、政治のなかの連立方程式の解として決断するところが最大のわれわれとの違いです。政治家ですからそれは批判しても始まらない。そこになんともいえないものを感じるのも事実です。ポスト安倍や野党を含めて壊滅的ですね。消費増税での「低迷」と政治的選択肢の限定というふたつが、これからの日本社会を大きく拘束するのではないか。そこに懸念を持っています。

 

おはよう寺ちゃんでもこの問題意識で話しました。

 

本日のニュース解説メニュー
○消費税きょうから10%
○日銀 追加緩和の手段 議論
○中国建国70年 習外交 攻めから守りへ
○中国 成長スピード鈍化
台風18号

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