福田徳三研究会メモ

 福田徳三研究会は、『福田徳三著作集』を刊行するために結成された研究会です。昨日はその会合がありました。研究会でどんなことをやってるかの詳細は書きませんが、そこでインスピレーションや情報を得た自分のためだけのメモ。たぶん第三者には意味はわからないと思います。自分のライフログの代わり(笑)。

ラッセル『社会改造の原理』での格差と優生学的視点
ヴォルフガング・シュヴェントカー 『マックス・ウェーバーの日本―― 受容史の研究 1905-1995 』のチェック
E.キャナンの『生産と分配の理論史』(部分訳あり:http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1020776)『富』(訳アリ)『経済理論の再検討』を読むこと。キャナン版のスミスの再読。
Edwin Cannan : liberal doyen / Alan Ebenstein

水田栄雄の業績:製糖業以外の著作。『北京籠城』、『大英国漫遊実記』、他訳書もあり。

西沢保先生「ケインズの資本主義観と道徳哲学」(『学際』2016年9月号)頂戴する。ケインズにおける人生の目的(=内在的善)と手段的善(効率、正義、自由)との区分。ベンサム主義への批判、ムーアとの決別点(ベンサム批判は受容)。ハイエクの『隷従への道』の支持と資本主義経済の「効率性なしでは社会が崩壊する」という観点とあくまで、効率性は「手段的善」。ロジャー・フライの「現実の生」と「想像的生」と、ケインズの思想との関連。とても面白いエッセイ。

ロジャー・フライについてのメモ:ヴァージニア・ウルフ『ロジャー・フライ伝』、『セザンヌ論』が翻訳あり。