Twitterで安田さんが呟いていたので購入。しかし近所のコンビニには毎日新聞はなく駅の売店までいって購入(笑)。安田さんは当然知っているけど、佐藤信さんの名前ももちろん記憶に鮮明。なぜなら自分が選考委員である河上肇賞で、第五回の奨励賞として選んだ方だから。佐藤さんの『鈴木茂三郎』は当時21歳とは思えないほど資料をきちんと解読した傑出した著作だった。個人的には本賞候補だったが多数に押し切られた(涙。そんなお二人に瀬谷さんという組み合わせであれば読んでみたいのが人情である。
この対談は、企画者の企画がいまいちこなれてないんだけど(だって「若い」を基準にして日本の将来を語らせるというの基準自体きわめて安易 笑)、安田さんが特に共同体について語ったところが面白い。
安田:地域コミュニティも役立つという話を少し。日本は都心部に住んでいるお年寄りが多い。家賃も高いし、食費もかかる。年金もたくさんもらわなければ暮らせないのは当たり前です。でも田舎は相当安い。個人で家を探して移住するのは大変だから、政府はNPO(非営利組織)が集団で住めるように働きかえればいい。医療施設をもってきたり、税制面で優遇したり、それこそ共同体です
実は手前味噌だが、同じ話を復興政策としてもしたことがあり、この部分には特に興味を持った次第である。
瀬谷さんと佐藤さんがいまいちポテンシャルを発揮できているようには思えないかった。それと佐藤さんの戦後の官僚や政治家の位置づけはある種のステロタイプであまり実証的ではないようにも感じた。もっと長時間、書籍レベルでこの三人の対談を読んでみたいと思った。できれば僕が司会で(大笑)。
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