ディビッド・ウェッセル&若田部昌澄「バーナンキの金融緩和はたかだか水鉄砲」『Voice』

 『Voice』のいま書店にある二月号で、若田部さんが、『バーナンキは正しかったか?』の著者のウェッセルと対談しています。ウェッセルのこの著作は、バーナンキの09年までのFRBの政策についてルポしたものでしたが、この対談ではそれ以降の評価についてまず話がすすんでいます。

 対談の表記とは異なり、ウェッセルのQE2への評価は穏当なもののように感じました。またアメリカ経済は困難はあるものの、前途には明るい展望を持っているようです。

 日本銀行の政策については、「経済学を学ぶどんな学生にも「日銀」は不思議だ」という感じで、両者の対談が共通認識を持っていることがわかるのは、読者にとっても得るものが多いと思います。

バーナンキは正しかったか? FRBの真相

バーナンキは正しかったか? FRBの真相