Bastien Vives:Le Gout du chlore(塩素の味)

 今年度のアングレーム国際バンドデシネ・フェスティバルで優秀新人賞を受賞した作品。絵画的というよりも、美しい色彩のアニメを見るかのように物語がすすむ。病気の治療のためにプールで泳ぐ若者と、そこで出会った少女との、つかの間の遊泳、そして別れを、本当に塩素の味がするような色彩の中で描き切る。

 素晴しい詩情。グーグルの翻訳機能でも十分オッケイな程度のフランス語しか出てこないので、広く読まれるといいな。たぶん日本でこれ読む人は100人はいないだろうけど 笑。