“リフレ”というかこの場合は健康法なんだけどもね。アーヴィング・フィッシャーが今日的なリフレーション政策(デフレ不況を脱して低インフレ状態に持っていく政策)の祖のひとりであることはかなり知られるようになったけれども、他方で彼が今日風でいえば「いつまでもデブとは思うなよ」的な健康法の促進者だったことはあまり知られていない。とはいえ大正期にはそこそこ知名度を得ていたのかもしれない。もっともフィッシャーの健康法は評価が割れているようで、中には彼を変人よばわりする傾向もあるようだ。まあ、そこらへんの検討はいつかするとして、とりあえず彼の健康法の主著の全文が手に入ることがわかったので以下に紹介。なおこの本の翻訳は河上肇によって行われている。
How to Live, Rules for Healthful Living Based on Modern Science
http://www.gutenberg.org/etext/19598
日本語のだいたいの要旨は以下で確認できる。
http://hicksian.cocolog-nifty.com/irregular_economist/2006/05/fifteen_rules_o.html
研究論文
William D.Nordhaus、“The Health of Nations:Irving Fisher and the Contribution of Improved Longevity to Living Standards
http://cowles.econ.yale.edu/P/cd/d12a/d1200.pdf
Robert W. Dimand、Comments on William D. Nordhaus's, "Irving Fisher and the Contribution of Improved Longevity to Living Standards"
http://findarticles.com/p/articles/mi_m0254/is_1_64/ai_n13803512
LAURA DAVIDOW HIRSHBEIN、Masculinity, Work, and the Fountain of Youth: Irving Fisher and the Life Extension Institute, 1914-311
http://www.cbmh.ca/archive/00000425/01/cbmhbchm_v16n1hirshbein.pdf
関連しそうなので備忘録のため以下もリンク
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