研究者はドキドキするほどかっこ“よくはない”って。

 店頭で見かけたもの。中味知らない。

ACADEMIC GROOVE―東京大学アカデミックグルーヴ

ACADEMIC GROOVE―東京大学アカデミックグルーヴ

 オリコンニュースによると研究者がかっこいいわけもなく、正しく男女評価で10位内にその影をみることもない。

http://specialist.oricon.co.jp/news/20080613_01.html

 ところで、ふとこの東大のキャッチをみて思い出したのだが、80年代のどこかで『マリ・クレール』が根井雅弘氏のでっかいカラー写真を掲載して、おしゃれ=知的な経済学者みたいな感じで特集を組んでいて、それを見た私は激しくずっこけたことがある。そんなどうでもいいこと昼間思い出した。

 でもこういう東大の本の発想はもとをたどればやはりマリ・クレールあたりに行き着くんだろうねえ。例の読書ガイドだって東大の一連の知の教科書シリーズと似てるよね。

 まあ、実体はどう考えても高学歴ワーキングプアが主流なんだけど。ついでに定職でも「おしゃれでドキドキする」ほど見た目にお金かけられないよ。僕の給料なんて練馬区のみどりのおばさん(800万円)よりかなり低いから 爆
 あと名門私大に就職しても長距離通勤で新幹線の中でぐったりしている中年のおっさんや学務で研究ってなんだっけなんだっけと昔の歌でもうたいかねない人たちが意外と代表的イメージだし。

 よい子はよく考えて研究者になるかどうか選びましょう。

 (付記)参考までに日本の研究者、高学歴ワーキングプア(こういう名称は使用してないけれども)関連について書いたものとしては以下の拙著も参考ください。

経済政策を歴史に学ぶ [ソフトバンク新書]

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