反省しているのは引越しに失敗したことかなあ(苦笑 図表と広告機能が研究室のパソコンだと壊滅なのよ。はてなだと大丈夫なんですが)。
どこかの特定ブログでバーナンキの議会証言の全体を読み取れずに、言葉尻だけ捕まえて、アメリカ経済に財政出動を単純要請するバーナンキは(マンキューらに)批判されて当然と書いているブログを読みました。さらにそのブログでは、金融政策でさんざんバーナンキ持ち上げていたリフレ派は反省しろ、というすごいものでした 笑
ところでバーナンキの議会証言を財政出動マンセーなどと理解するのは感心しませんね。例えばハミルトンはちゃんとバーナンキの真意を汲んでいますね。
http://www.econbrowser.com/archives/2008/01/the_case_agains.html
マンキューのブログでも財政政策を完全否定なんかしているわけもなく、適切な仕組みとそれに適合した経済環境があれば、財政政策と金融政策のパッケージは効果がありますとも。
私もとりあえずリフレ派の端くれですので、拙著『ベンバーナンキ』147-8頁をご覧いただければ、財政政策の適切な仕組みがないと効果が発揮できない場合、そして適切に仕組まれた財政政策と金融政策が(例えば日本経済に)効果があることが、バーナンキの発言とともに書かれていて、今回の議会証言が昔からの彼の考えに基づき、さらに日本のリフレ派はバーナンキのその考えを支持していたので、そんなへんてこな特定ブログのいうような反省の必要はまったくなし。

- 作者: 田中秀臣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/20
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
むしろバーナンキの議会証言を十分に読みこなす技量もないことを反省したほうが……いや、これ率直に思いますが。ただのかまってくんじゃないのかなあ。
このブログでも最近何度も削除されても粘着してた吉外さんがおられましたが。この吉外さんももなんだかんだ難癖つけて要するにかまってくれることで自分に注目してほしいということかなあ、と。だから相手にせず粛々と削除が最善。
この特定ブログの方をみてみると、自分が注目されればそれでよし、という狙いがあるんじゃないかなあ、バーナンキ批判もなにもそのための手段でしかないのかもなあ、と思う朝でした。