『Voice』5月号:山形浩生・若田部昌澄論説


 今回の連載内容は、山形論説は「いじめるだけでは官僚は逃げる」という官僚パッシング批判と天下り禁止問題について、日本の官僚の積極的な再評価と天下りの経済合理性への注目が書かれています。この天下り問題については、当の山形さんのコメントも含めてこのブログの過去のここと、ここと、ここもあわせて参照くだされば幸いです。


 若田部論説は「JALの未来と政策金融改革」というこの一連の連載には珍しくミクロ的な金融市場かつ規制緩和問題がテーマです。JALの経営不振は航空業界の規制改革と無縁ではなく、またそれに融資している政策投資銀行が直面している政策金融改革問題とも相互に影響しあっている。この各種改革の相互作用・シナジー効果を今回は論じていて興味をひきました。