バブルへGO! タイムマシンはドラム式


 近所のシネコンで、初日。入りは普通。以下ネタばれありw


 おススメ



 冒頭の一句に痺れたw


 「バブルはバブルが終わってみないとわからない」


 これを映画ではグリーンスパンの言葉で引用しているけれども、僕の記憶だと理事時代のバーナンキの発言。拙著から引用すると、「バブルとは、終わってみないとそれがバブルだったのか、それとも経済のファンダメンタルズを表したものだったのかわからない」(『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』95頁)というものでした。


 で、物語もこの言葉を表す終わり方であり好感がもてた。主軸は当時の大蔵省と禿たかファンド(www わからんけど秘密シンジケート一味ww)が策謀するw土地取引への融資規制が長期不況の引き金を引くとしてこれを食い止める話。


 広末若いw 薬師丸はなぜか年をとった方が綺麗w 阿部寛はいま最もいい味だしている俳優であり、この三者のからみで、90年当時の風俗を再現しているのには非常に懐かしく、思い当たることが多く笑えた。爆笑というよりも苦笑が多いかもw しかし90年からいままで最も進化したのがひょっとしたら携帯電話かもしれないというメッセージもありほくそえむ。確かに17年前にいまの携帯もっていったら科学警備隊か007だもんなw


 音楽がいいと思った。物語的にはお約束的な爽快感を持っていて標準よりはレベル高いでしょう。


 で、不況の真因はさておきw ラストの「バブルはどうするのか?」という趣旨の問いに、阿部寛が「わかりません。しかしやがてこの景気も終わるでしょう。ちゃんと働いて家族のもとに帰ります」、というのがいいと思った。「バブル」を意図的に潰すよりもむしろ放置する、というメッセージはこれからもいい教訓になるでしょうね。ここで冒頭の引用が活きてくるわけですw


 ところで2007年の財務省の地下には、(映画のように)シャッターおろした日本経済破綻時計つきの部屋があるのかしら? 教えて!財務省の人たち 笑。 


(付記) なお2007年の現実はかなりな確率で(非リフレ派憶測wでも)デフレに再突入の確率高し。もちろんリフレ派標準ではいまもデフレなので一層のデフレへGO! 映画とは違い笑えんよ(ーー;)