森田朗『会議の政治学』

 id:bewaad氏が、長谷川幸洋さんの『日本国の正体』に異議を唱え、長谷川さんの審議会批判よりもこちらの森田氏の本が参考になる、というので購入。著者曰く、審議会の初級から中級向けの本で、上級編は審議会稼業?を引退してから書かれるとのこと。審議会にかかわるいくつかのプレイヤー(委員、事務局、座長、マスコミ、国民など)の「権威」や「利害」などを切り口に、非常にバランスのいい書き方をしていて、特に前半の審議会のケース別(権威維持の基本は全会一致、そのための交渉術、特に少数派への対処など)の対応は、審議会だけではなく、いろいろな会議について応用できるでしょう。実際に会議をどうすすめていくか、というノウハウ本はかなり多く書店でもありますが、あまり頭よさそうな本がないというか(w)、それに比べると本書はある種高踏的な観点から語っているので、会議に関する教養を高めることにもなりそうです。ただ総花的な印象があるのと、多くの部分が特に審議会というわけでもなく会議一般にあてはまることなので、その意味ではやや退屈な感じもぬぐえません。まあ、要するに審議会もほかの会議もそんなに違わないんだよ、ということなんだろうと思います。そういう一般化という切り口から審議会を検討したものとしてはいいのかもしれません。う〜ん、でもちょっと読んでてあくびがw

会議の政治学 (慈学選書)

会議の政治学 (慈学選書)

「つばさ」最終回と後藤高久

 ほとんどテレビを見ない人間がこれだけ長期間にわたり見たというのは個人的にも驚きです。ひとつは舞台が昔住んでて生活圏内にあった場所が頻繁にでてきたといいうこともあるでしょう。サッカー場などは徒歩2分です。そして昨日の最後のエントリーに書いたようにこれから昔の記憶を知らない体験も含めて遡及していかなくてはいけないので、そのための刺激にもなりました。

 それと韓国の女優ソン・イェジンのものにいって以来、数年ぶりにファンミーティングにもいけました。家族名義で応募したのですが実務担当は僕でしたので(笑)、二回連続で抽選にあたった籤運のよさもこのドラマへの親近感を高めました。もちろん実際に出演者やスタッフの方々の話を直接に聞けたのは有意義でしたね。あと「甘玉」を食べれたのは全国のファンのみなさんに対してうらやましいだろう、ヘヘヘといいたい感じでしょうか。

 ここid:finalventさんが誉めていると思うのですが、このドラマがやはり近年の連続テレビ小説はもちろん家族や地域をテーマにしたドラマとしては傑出しているでしょう。それと市場を創出するようなコミュニティ放送という経済学者の心をくすぐる仕掛けも個人的に効いてますね。ファンミーティングで初めて気がついたのですが、このドラマの核になる人は後藤高久チーフプロデューサーという人でこの人の話ぶりを聞いたり、またこのドラマを見てると、後藤氏がこれからどんな番組を制作するのかちょっとこれから注目してみたいなあ、と思ってます。

 とりあえず年末の総集編に一年半後の玉木家がみれるそうなので忘れないことが重要です 笑 つばさのHPはよくできていてよく見ましたが、僕の「輝き」も年末まで残していただけるとのこと、それも嬉しいかぎりです