改革バカがやるのは内向きなやる気ダウン改革ばかりという定番

 ニュースから

 (改革バカの発言)に対し、女性職員(30)が「ちょっと待って下さい」と立ち上がり、「今どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか。きれいなことを言っているが、あなたは労働者をバラバラにするようなことばっかり言っている」と反論した。:


 どこにでもある話。だいたいこういう改革バカの真の狙いは、誰か(自分より権力もってる人)へのこびや、へつらったりする動機にあるんじゃないのかなあ。つまりは自己保身。この場合の改革バカの「誰か」はマスコミや一部の市民だろうね。やる気を出させるならば、おおざっぱな業務上の努力に不釣合いなほどのお金を出すか(ええ、モラルハザードを産みますが、なにか? 黒木玄式管理法をいま試行錯誤で考えてますの)、いまよりもサービス残業を減らす=仕事やらずにさぼる、ほうが効果的なのにね。だいたい逆をやるだけ。


 府職員もお気の毒だけど、まあ、こういうの大阪府だけではなく、どの組織人も経験していることだから。ところで下の本を経済学にできないのか? 黒木玄式「適当」経済学。これがいま僕が萌えてるもの。まあ、あまり丁寧に説明しないで、言い切ると、いまの日本に必要なのは、さぼりたくてさぼる人がちゃんと生きてける世の中にすることじゃないかな。


適当教典 (河出文庫)

適当教典 (河出文庫)


(補)ちなみにこのエントリーと似た趣旨は『不謹慎な経済学』の第2章、第6章をご覧ください。

朝日新聞に掲載されてた可愛い書評


 『不謹慎な経済学』の先週、朝日の書評欄に掲載されてたののウェブ版。ニューヨークにいる知人が海外版になかった(笑)といっているので記録のために。関係ないけれども円高で90円台に行ったけれども脳内のいいかげんな予測だとこれはまだ序の口ではないだろうか。一番心配なのはインフレ期待がちょっとアメリカでジャンプしたこと。ベンFBRの金融政策が一段と困難な道にいく可能性高し。もちろん日本の脳死状態のマクロ経済政策ではこのまま数年前の不況経済時の状況に突入するのではないか、と一国民としても不安になる。


http://book.asahi.com/review/TKY200803110050.html

四方田犬彦『ブルース・リー』


 アチョー。映画館で『燃えよ』→『危機一発』→『道』なぜかテレビで『鉄拳』をみた田中です。


 この四方田氏の本でブルース・リーが思想家としても興味深い存在だということがわかりました。もっともいまの関心からいうと、『燃えよ』が香港であまりヒットしなかったこと、そのローカリティの分析に興味がありました。ただこの本は末尾がやたら難しく、個人的にはそこはスルーしてしまいましたが。しかし四方田氏が連続技の解説をしてくれたのですが、氏も嘆賞するように神業のようなことを一瞬でしてたんですね。あと『燃えよドラゴン』が実は完全版ではなかったこと、しかも重要なシーンが丸ごとカットされていたことを知りショックです。


ブルース・リー : 李小龍の栄光と孤独

ブルース・リー : 李小龍の栄光と孤独


 ついでにどう考えてもノラ・ミャオ*1は元祖ツンデレです。

ツン
デレ

*1:たぶん70年代後半以降に生まれた世代にはわからないかもしれないけれど、彼女は70年代の日本では圧倒的な支持があった。僕は実はそんなにファンではなく、むしろトレーシ・ハイドでがくっときてw、『ダブ』のデボラ・ラフィン(げ、名前忘れてたw)に魅せられた人だったが、いまあらためて彼女の映像をみるとこんな綺麗だったのか、と驚く次第である。もちろん僕もベスト5を選べといわれれば当時もアイドル女優にいれてもなんの不思議でもなかったろう。それにしても70年代の『スクリーン』や『ロードショー』の人気投票では一発屋系の女優が人気だった。トレーシーもそうだったし、『ポセイドン・アドベンチャー』の パメラ・スー・マーティンとかもいたなあ。ちなみにこのサイトはデボラ検索で発見したが面白い。スーザン・ジョージもレコード出してたのかw http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/hanabira.htm