京都大学、河上肇・高田保馬記念講演会

 
 情報が届きましたのでご案内。

京都大学 河上肇高田保馬記念講演会
「文化経済学と経済社会学
2007年11月20日(火) 午後5時30分〜8時15分(午後5時開場)
京都大学時計台記念館1階 百周年記念ホール
一般公開(無料)・当日先着500名

◆第1部<河上記念講演> 池上 惇先生(京都大学名誉教授)
河上肇の文化経済学志向―『貧乏物語』を中心として―」
講師紹介:専門は、財政学、文化経済学。
『財政学』(1990)、『文化経済学のすすめ』(1991)、
『財政思想史』(1994)、『文化と固有価値の経済学』(2003)ほか著書多数。

◆第2部<高田記念講演> 富永 健一先生(東京大学名誉教授)
高田保馬先生の勢力説経済学と今日の経済社会学
講師紹介:専門は、理論社会学、社会学史、計量社会学、経済社会学
『社会変動の理論』(1965)、『社会学講義』(1995)、
『経済と組織の社会学理論』(1997)、『戦後日本の社会学』(2004)ほか著書多数。

主催:京都大学大学院経済学研究科/経済学部
京都大学21世紀COEプログラム「先端経済分析のインターフェース拠点」
協賛:京都大学経済学会
連絡先:〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学経済学研究科COE支援室
(075-753-3452:coe-jimu@econ.kyoto-u.ac.jp)

 神宮山美佳先生と金本位制の足かせ


 いま出ている『週刊現代』で連載中の江川達也氏の「家庭教師 神宮山美佳」を立ち読み(以下の理由で即購入)して感動しました。さすが究極の家庭教師。ビシ(なぜか鞭の音)。


 物語中で神宮山先生から教育中の田中均が、一目惚れ実施中の相手、大谷美穂に「そもそも第二次世界大戦が始まった原因は、アメリカの金融政策の失敗でしょう」と語ると、大谷も「そうだよね。わたしもそう思うよ」と返す場面があります。


 コミックをまめに読んでるほうだとは思いますが、第二次世界大戦(以下の物語中の登場人物の発言からそれは大恐慌期にさかのぼること明白ですが)の原因として、金融政策の失敗に注目した漫画家とその作品は本編をもって最初かもしれません。

大谷ミポリンは田中の発言を引き継いで語り始めます。


「国際的な為替の安定を各国の国内の経済の安定より優先させて無理やり強制的に世界を糸で繋いでおいて、自分から大恐慌を起こす迷惑なアメリカのお陰で……糸で繋がった世界各国の経済は共倒れさせられたのよ。アメリカが無理に糸で繋げなければドイツもイタリアも日本もアメリカの巻き添えから逃げる事が出来たのに」


 アメリカの金融政策の失敗が、金本位制という足かせによって国際間を伝播するという、世界恐慌の国際学派の見解に基づいた(アメリカの政治的要因もにおわせる……この点は竹森俊平『世界デフレは三度来る』を参照)まっとうな意見だと思います。


 ここはひとつ神宮山先生にヴァーチャルリフレ政策教育プログラムを作成してもらう必要があるでしょうね。ビシ(またもや意味不明な鞭の音)


家庭教師 神宮山美佳(1) (KCデラックス)

家庭教師 神宮山美佳(1) (KCデラックス)

ノース先生の講演会(早稲田大学)


 以前、アナウンスした講演会が今日あります。奮ってご参加ください。参加は自由です。

Keynote Speech: Douglass C. North (Nobel Prize Winner in Economics, Washington University)
Title: THE NATURAL STATE: WHY ECONOMIC DEVELOPMENT IS SO DIFFICULT TO ACHIEVE
Chair: Masazumi Wakatabe (Waseda)
場所:早稲田大学国際会議場

場所の詳細http://www.j-fep.co.jp/waseda/ibuka.map.pdf

ティプラーの新刊


 これも手元に届いたもの。読むのは来月まわし。


The Physics of Christianity

The Physics of Christianity


 旧世代ガンダムよりもターンエー以降の新しい方のガンダムの方が面白いな、と思っております。若干動体視力の衰えを意識せざるを得ない側面があるのは認めますが