パターン赤


すんません、「パターン赤」のコメントがでたのでとりあえず削除しました。人様の本を断定的に誹謗するときはその本ぐらい読んでおけ(ネタ的懐疑とか例外ふんだんにありw)、というのがここの方針です。

 厳密な方針ではなく、まあ「パターン赤」に陥ってそうだったら僕はいいますのでその段階で気が付いてください。「ここはちらしの裏じゃないんだ」ってw まあ、そんなわけで悪しからず。

 量子ファイナンス本、来る(北の前田か、南のBaaquieか)


 というわけで大枚はたいて買いました。Baaquieの下の本。高杉晋作の本でございます 涙。


Quantum Finance: Path Integrals and Hamiltonians for Options and Interest Rates

Quantum Finance: Path Integrals and Hamiltonians for Options and Interest Rates


ついでにBaaquieさんのホームページはここ



 既エントリーのコメント欄にも書きましたが、前田ファイナンス本よりも洗練された記述が、さすがに版元がグローバルスタンダード(w)のケンブリッジ大学出版局であることを感じないわけにはまいりません。


 691が七夕だなんだとか、うっかり例示あげたら、古典力学もしらんだろ、ゴラァと突っ込まれる気配は微塵も感じない慎重な記述(たぶんである。こんな経済思想史家の通常能力上限はるかに上回った数式の羅列や量子工学がいきなりわかるかバカもん っていったいオレは誰にいってるの?)に、さすがシンガポールの堅実な国民性を感じないわけにはいけません。


 で、どなたか権威がでてきて吹き飛ばされるまでいっちゃいますが、前田本と同じ独自路線をとられているようでして、暇人さんが下のコメントのように懸念していただいた保守的態度もどこ吹く風と


<しかし、そこで現れる分布関数について株価の確率分布であるという以上の解釈をしたり(株価の波動関数だのドブロイ波など)、あるいは株価の量子化や相補性原理や不確定性原理まで持ち込もうとしたら、ちょっと待てよ、ということになると思います>


 ちょっと待てよ、どころかヤマトびっくり波動関数、株価の量子化、相補性、不確定性原理でまくりです。後半は場の量子論ですのでもう完全にわかりませんが、簡単に時間はリバーシブルですのでタイムワープもブラックホールも原理的には以下略)。


全体的に前田本を叱咤激励し、弾幕薄いぞ!何やってんの? と鼓舞?しておるように見受けられます。


 もちろんImaginary timeの話でかんがえてね、ラブ、とBaaquieさんは注意大書きされていることもフォローになるかどうか皆目わかりませんが付け足します。というわけで「と学会は前田量子ファイナンス本をトンデモ大賞にしたけどそれでいいの?」論は個人的にまだまだ続く。

 たぶん最後から二番目か三番目の経済学(授業)


 学科再編が決まってるので「経済学」という講義をもつのもそう何クールもないだろう。大学教員もサラリーマンである以上、仕方がないとはいえ、かなり寂しいものではある。


 で、さすがにそろそろ後期授業開始(とはいえ来週からと書くと大いに顰蹙を買いそうだがその分、夏季休業がはじまるのが人並み以上に遅いのだよ、明智くん)である。その前に学校訪問があるわけでそこも頑張る今週になるわけだが。


 で、後期の「経済学」のテキストをいろいろ考えてみたが、自前のものではいきなり経済論戦もなかろうから、いままで10年以上教えていてもっとも学生の理解がよかったのは、以下の本であった。今年はこれの新版を使う予定。スティグリッツは教える方は楽しいのだがいまいち学生にうけがよろしくない。一つには練習問題が難しいんがあるのだろう。マンキューの方はわりと簡単なものが多く練習問題中心に講義を組むと学生が自分で考えてくれているのがわかる(=その意味で本文と無理なく連動している)。


 それに記述があっさりしているのもいい。スティグリッツの方は微妙に彼の価値判断が入っている箇所が多いのが練習問題を解く上で余計なものになっているといえるのかもしれない。まあ、隔年で両者を交互に使っているわけだが。


 ちなみに教科書を購入していただくのもいただかないのも自由である。

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編

 実はまだこの新版の方に目を通していないw wっている暇はないので今日はこれを読むつもりである。


(補記)ちなみに今期をマンキューにしているもうひとつの楽しみは、昨年、帰省する留学生に頼んで、今年のために中国語のマンキュー『経済学原理』をゲットしてあること(ススティグリッツのもある)。留学生がやはり多いのでこれがあると何かと便利。下は中国語版の表紙画像

 さらに本家は第4版がでている模様。これも一応チェックしとかないと。

Principles of Microeconomics

Principles of Microeconomics


 ちなみに昔は一年に週1こま → 次に半期週2こま →現状、半期週1こまに。これはかなりきついね、正直。結局、マクロよりもミクロ中心にならざるをえないのよね。

 そういえば、オイラの2007年度カレンダーはこの二品なのだった


 再び、yanoさんのネタブログより http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20060925/p2



 これはう、うっかり、内藤陽介さんの熱い思いに負けてか、買っちゃったのだ。頼んでたことも忘れてて届いたのみたら驚いた、いや、ほんとうだってば〜 しかもまだこれも来るのよ、すんません(ってなぜ謝るオレ田中??


長澤まさみ 2007年 カレンダー

長澤まさみ 2007年 カレンダー


あ、どうみてもこれはElleの遺跡(裏ブログ、四人組ブログ)の話題かw