2007-11-08から1日間の記事一覧

 小池 桂一『G』、『ウルトラヘヴン』

稲葉さんご推薦。『G』は80年代でないと描けない作品だね。これよりも『ウルトラヘヴン』の方が断然にいい。近未来、ドラッグが合法化されたなかでの中毒者の別次元への地獄めぐりを描いている。これは当たり。『スピノザ』という気になる題名の作品があるけ…

 リフレ派は批判されると弱いとかいわれても……

そのリフレ派への批判の中味が、「心理的因子を考慮にいれない経済学が世界のスタンダードだからそれを考慮にいれてるリフレ派はおかしい」とか「電話番号がわからない」とか、あるいは「クルーグマン狂徒なのでインタゲ命。量的緩和は否定してたのに俺様の…

ちょっと早いが、年間経済書ベスト3ほか

ところで、そろそろ年間ベストを選ぶ時期だが、いまのところ僕は安達さんの『円の足枷』、上のエントリーに出てきている高橋洋一さんの本、を必ずいれると思う。そして藤井先生の『金融NPO』で今年の(翻訳もの以外の)経済書ベスト3。

山形浩生、若田部昌澄各氏論説『Voice』12月号、さらに鶴見俊輔&上坂冬子

今月号は面白い。鶴見俊輔&上坂冬子の憲法談義はふたりのお歳を足すと約160歳なのにこの饒舌と頭の回転の速さはなんというか立派。『思想の科学』の頃からの回想から話が展開していき、最近の日本の外交姿勢には妙にふたりとも同じ立ち位置からの批判(…